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と は な ん だ ろ う 




生命の不思議、次世代へと命を伝達するしくみのナント凄まじいことであろう!

この地球に溢れる生命を理解するには、まずによる分類をすることで初めて可能になると思える、だから、種にたどりつかない生命は、どのように理解すれば良いかがわからない。

例えば、私はヒトという種であり、ゴリラやチンパンジーが近い種である。蛇とは、綱(爬虫類綱) の分岐の早い時点で分かれていて本当に良かったと思う。

しかし、その分類方法は、まだ確立されていないのだという。
分類すること自体が無理、幻想であろうと言う学者もいる。

 
あの偉大な「種の起源」のダーウィン「私にとって種とは、互いによく似た個体の群れに対して、便宜のための適当に与えられた名前にすぎない」と告げたそうだ。

今まで必死に覚えてきた生物の種とは、いったいなんだろう。



〔種の定義について〕

 『ウィキペディア』 によると、 -種とは、生物分類上の基本単位である。2004年現在、命名済みの種だけで200万種あり、実際はその数倍から10数倍以上の種の存在が推定される- とある。ここでも種の定義となると確立されていないことが書かれてある。

種には、現在、26以上もの定義が存在しているそうで、ここ何十年もの間論争が続いているのだと言う。

古典的な分類学上の種は、鑑別分類による種であ。
これは、人間が見比べた様々な形や性質の経験的識別によって種の判別が行われている。実際、動物や植物の調査では、現地での詳細な観察が重要であるのは間違いない

交配関係のある集団をひとつの種として考えるのを生物学的種という。
生物学的種の概念は、交配可能な個体の集団の集まりであり、他の同様の集団とは生殖的に隔離されている。この定義は、生物がどのように分岐し、多様な生物を進化させてきたかを考える上で重要である。生物は、生殖が隔離されていることで、他の集団からの遺伝子の流入による交雑の影響なく、それぞれの集団で独自の進化が可能になるからである。 しかし、性のない生物には使えないし、植物種でも多くは生殖的隔離がなく交雑もたくさんあるので、問題が多い。

同じ起源をもつ単系統群を種として認識する系統学的種がある。
形態や生態が違ったり、お互いに交配できなかったりする生物群が同じ単系統群に含まれたりすることもあり、まだ上手くは適用できないようだ。

人間が認識できるように分ける階層的な分類がある。全ての生物を界・門・綱・目・科・属・種と分類階級を使う方法だが、判定は学者によって違うこともあり、まだ確立はされていない。このような階層的な分類というのは、必ずしも進化の結果を表しているとは限らなし、自然界が階層的になってるということでもない。

生物を分子レベルで比較して探る
現在、生物の多様性を調べるために、DNAのサンプルを採取し、ある種がその祖先からどのように由来してきたかを調べているそうだ。DNA鑑定は有効な手段だと思われるが、時間的な問題があるだろうし、遺伝子だけでは、本当の生命の理解はできないと言われている。


などなど、こうして並べる程に、種の定義の難しさがわかる。案外、この混沌さこそが生命というものを表しているのではないかとさえ思えてくる。


地球に溢れる生命-美しい野の花


〔種の歴史〕

リンネの時代
人々は昔から身近な生き物に種を命名してきたことだろう、近代科学としては1600年代に分類学ができた。1700年代、スウェーデンの博物学者リンネ(1707〜1778)は、全ての生物を階層的なグループに分ける便利なシステムを開発した。

生物分類階級表
五界説では
動物界・植物界・菌界・原生生物界・原核生物界
動物界には
22門
脊椎動物には
8網
哺乳網には
18目
哺乳網には
122科
種を集めた類 200万種以上


人間ならば、動物界→脊索動物門→哺乳類綱→ヒト科→ヒト属→ヒト種 というグループに属する。しかし、リンネの時代には原核生物や古細菌はまだ知られてなかったので、それらに当てはめることはできない。


◎ダーウィン登場
ラマルク(1774〜1829)が1809年に著書「動物哲学」の中で、最初に進化のしくみを取り上げ、種が変化することを考えた。ただ、それは、
「一つの系統がより高次な形態へと前進する」というものであった。
イギリスの博物学者ダーウィン(1809〜1882)は、
一つの動物が他の動物よりも高等だと言うのは不合理であると考えた。そして生命を一つの進化樹から分岐する系統だと見なし始めた。
1859年にかの有名な「種の起源」が出版された。そこで彼は
集団の中の個体には変化がある、環境に適応した形質を獲得した種が分岐し多様な種が生じる、そして、適応できない種は消え去ると説明した
自然選択による進化論である。
この時代は、宗教や、それまでの種は不変であるという説などから多くの反対があった事だろう、しかし、ダーウィンの実際の膨大な調査から得られた知識は、何よりも雄弁な説得力を持っていた。

◎20世紀 鳥類学者マイア
1942年に、マイアは種とは遺伝子プールであり、その中では互いに交配するが、他の集団とはうまく交配できないような、個体群の集まりと定義した。
生殖上の障壁がおきる仕組みに、隔離(地理的隔離)がある。なんらかの原因で同種である個体群が隔離されたら、別の進化を辿り、やがて別種となって交配ができなくなると考えられる。
しかし、性のない生物やら、生殖的隔離のない生物などは扱えない。

◎共通祖先からの系譜
リンネの階層的分類とは違って、進化史 (生物の進化による系統分化の歴史を研究する学問) から種を考える。この系統学的種概念では、種の定義から性をはずし、その代わりに共通祖先からの系譜を考える。そして、系統的により限定された生物群へと絞り込んでいき、それ以上は絞り込めないところが種である。
はっきりとした特徴を共有するという考え方は、曖昧さの回避となる。しかし、種があまりにも細分化されすぎるという学者もいて、これもまだ討論の渦中にあるようだ。

合に応じた適切な方法
系統分類をする際に、進化史だげなく、生態学的役割(生物を生活している場や生態的地位で分かれているかどうかを判断する、例えば、繁殖サイクル、行動、主な食料などが異なっている生態的地位にあるかどうか)、地理学的遺伝子流動などの情報を総合的に使って調べる方法も考えられた。つまり、1つの判定方法によらず、いくつかの適切な方法を使って種を判定するというやり方である。

◎微生物の種の定義

分類学は、動植物を対象に研究されきた。しかし、微生物は、生物多様性の90%以上を占める大きな存在である。それなのに、微生物の種の定義は困難を極め、種とはなにかという問題をさらに厄介にしているようだ。
動植物にも,微生物にも適用できる種の定義は可能なのだろうか? 

地球に溢れる生命-空に枝を広げる樹


〔種の捉え方〕

今年生誕200年を迎えるダーウィンは、生命の樹という進化的系譜の連続体があるとき、それをどのように切り分けて分類するかは本質的な問題ではないだろうと指摘している。

生物は時空的に変化していき、それは連続的なものである。
という概念は、その、本来は連続であるものを分割するものである。

では、とは、生物の本来の姿を無視するものなのだろうか?

しかし、この地球上の生命の多様性を理解するのにの分類は大変に貢献している。

本質と認知的理解、どちらかだけを研究すれば良いという結論にはならないと思う。
研究は、より深く追求されるために、専門分野はより専門的になっていくのだろうが、生物変化が時空間に連続的であるように、問題解決のためには様々の分野との情報交換を必然とした総合的な取り組みから、種とはなにかという答が出てくるのではないだろうか。

地球に溢れる生命-南国の森


参考資料  日経サイエンス 2008 9月号



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