第二章 オーロラのしくみ ──地上で体験できる最も美しい現象── |
3.オーロラの色 オーロラの色は、太陽風の成分である荷電粒子(主に電子)が、大気中の気体(原子や分子)と衝突することで、その原子や分子が発光した色です。つまり、超高層大気中で放電現象がおきているのです。 オーロラの色はとてもカラフルな印象を受けますが、ほとんどは緑色の場合が多く、活動が活発になってくるとカーテンの上や下が赤く(ピンク)染まります。この色を決める要素は基本的に4つあります。 @太陽風の持つエネルギー A高度差による大気中の成分の違い B大気中の成分・原子や分子の性質 C大気の密度 大気構造
るかで、大気中に入り込む深ささが決まります。高さが決まると、大 気中の気体の高度分布から、荷電粒子がぶつかる気体が決まり ます。 A大気は、地表から100kmくらいまでは、窒素分子78%、酸素分 子21%、残り1%の二酸化炭素・アルゴンなどからなっています。 それより上では、太陽の紫外線などで分子が原子に壊れ、一部は 電離し、原子イオンと電子にわかれた電離層(D層・E層・F層)とよば れる領域になります。 上空にいくほど電離の割合は大きくなります。また、重力の影響で 軽いものほど上空にいきます。 高度500km以上では水素原子とヘリウム原子が多く、高度500 〜200kmの間は酸素原子が最も多くなります。 高度200〜100kmの間では窒素分子が最も多く、残りは酸素原 子と酸素分子でほとんどを占めます。 Cの大気の密度も重要で、少なすぎると荷電粒子との衝突が稀にしかおこらなくなるし、密 度が高いと色を出す前に他の気体とぶつかって、発光エネルギーを衝突エネルギーとし て、渡してしまうので、色が消されてしまいます。大気密度は上空にいくほど低くなりま す。 Bオーロラの色は、上のような条件のもとで発光する大気(原子や分子)の色で、それぞれ の原子や分子が固有の色を出します。そのためオーロラは虹色に輝くのではなく、赤や 緑といった特定の色(波長)で光っています。一番良く見られるオーロラの緑は、酸素原が 放つ630nmの緑の波長です。 *極に波長630nmの緑の環が輝いている星、そんな星が他にあれば、それは酸素がある ということ、地球型生命があふれていて異星人と出会えるかも知れません ねっ(*^_^*) |
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