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クラゲの話 §1〜§8 |
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クラゲ大好き〜♪ 私、いつからこんなにクラゲ好きになったのか・・・そう、あの時からだ。 1年位前のこと、子供達の理科離れが進んでいるというニュースを聞き、息子には理科好きになって欲しいと思った。さっそく図書館へ出かけ、子供が興味を持ちそうな本を探しているうちに、ふと手にした本が「クラゲガイドブック」だった。表紙を飾っているクラゲのなんと妖艶で華麗であることか・・・美しい ! 一目ぼれ(*^_^*)してしまった。 黒をバックにしたその姿は、半透明の傘が幻想的青紫に輝き、外縁は赤紫で縁どられ、オシャレでかわいい。スラットのびた長い足、いや口腕(当時は足だと思った(^^;)、身体全体が紫に透きとおっていて、すばらしく美しい。 それまで、クラゲは刺さすし、ブヨブヨしているしで気持ち悪い生物だったが、一転して、天女のように舞い踊る、幻想的不思議系の魅力ある生き物となった。 クラゲに会いたい〜♪ で、とりあえずは水族館かなと、出かけて行った。 鹿児島水族館・品川水族館・サンシャイン水族館・江ノ島水族館、それぞれに特長があって面白かった。そのうち、水族館レポートも書きたい。 以前だから特別意識はしていなかったが、外国の水族館でもクラゲを見たことがある。 ニューカレドニア・カナダ・ハワイ、どこでもミズクラゲは傘の直径が30cm位あって大きかった。日本のものは大きくても20cmくらいなのだか、お国柄かな。 それとも、これらの国では育てたりはせず、外洋から採取してきたものだけを見せていているのかしら? 荒海で育ったものは、たくましくなりそうだもの。 |
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クラゲガイドブック 並河 洋 磯山 勇 写真 TBSブリタニカ |
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アカクラゲ |
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平山 博文 撮影 | |
カミクラゲ |
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平山 博文 撮影 平山博文氏サイトjfish official site |
§1.クラゲの分類 | ||||||||||||||||||||||||
クラゲがどういう生き物であるかを知るためには、生物分類階級のどこに位置するのかを知っておくとよいです。 生物分類階級表−各項目ともサブ分類が多数ある(亜界、上目など) 『岩波生物学事典より』 |
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人間は、動物界、脊索動物門、脊椎動物亜門、哺乳類綱、霊長類目、ヒト科、ホモ属、ヒト とこうなります。 クラゲが分かれていくのは、せいぜい目の当たりからだろうと思っていたら、門のところで別れ始めて、綱のクラスでは5つに分かれているので驚きます。目になると13にも分かれます ふぅー。これは、クラゲがいかに多種多様かということです。 人間は、白人と黒人、黄色人種というように肌の色も体系も違うけれど、ヒトという1種類しか存在しません。これに比べてクラゲでは、見た目が例え似たようなクラゲであっても、人間とカエルを区別する位の分類上の差があるということなんだから凄いです。 クラゲの種類は現在までに世界で3000種以上、日本では200種以上が知られているようです。(種とは、掛け合わせて子供をつくれるもの ということのようですが、植物やバクテリアなど例外もあるようですし、これが種であるという定義はまだむずかしい事のようです) |
分類表
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※分類の仕方は本によって多少異なる・・・それだけクラゲは未知の部分が多いということなのだろうか |
§2.ミズクラゲの生活史 |
クラゲの生活史では、ミズクラゲが一番多く調べられているようです。 ミズクラゲには、浮遊生活するクラゲの時期の他に、ポリプと呼ばれる時期があります。 このポリプは、受精卵が親クラゲから放出されて海底の海草や砂磯・貝殻に付着して、触手を出したものです。触手でエサを捕ったりして、イソギンチャクのようです。そして、根をのばして、分身・ポリプを作リ始めます。 びっくりするというか、貪欲なまでの生命力を感じるのは、ある条件のもとで、今度はポリプが縦に伸びて幾つものくびれが入り、やがてクラゲの子供となって上から順番に泳ぎだしていくのです。 残った根っこの方はというと、また触手をはやして自分のコピーを作り始めます。時期がくると、もちろん、またクラゲを作りはじめます。これは、無性生殖です。 クラゲの成体の方も有性生殖で卵を作るのだから・・・なんとも・・・ ややこしい&凄まじい (^^; そんな凄い奴が、フワリフワリと優しげに泳ぐ癒し系なんですからね〜、恐れ入ります。 |
ミズクラゲのライフサイクル オス エフイラ→メタフィラ→クラゲ成体〔雌雄異体〕 ↓ ↑ →プラヌラ→ ↑ ↓ メス ポリプ→ストロビラ→エフィラ→メタフィラ→クラゲ成体〔雌雄異体〕 ↓ ↑ ↓ ← ← ←↑ ↓ ↑ ポリプのコロニー形成 |
・ミズクラゲの成体・・・傘の直径が20cm〜40cm位になる。 傘の中心部に見える4つの馬蹄形のわっかは生殖器官。 ・受精卵・・・・・・・・・・・雌には、保育嚢があって、幼生になるまで保育する。 ・プラヌラ幼生・・・・・・・0.2oと小さい。繊毛があり暫く遊泳する。 ・ポリプ・・・・・・・・・・・・付着すると、触覚が伸びエサを捕り始める。やがて根をのばし、 分身を作り始める。 母ポリプのからだから芽が出て、分離して 別の場所でポリプコロニーを形成していくものもある。 ・ストロビラ・・・・・・・・・水温の変化で、からだが縦に伸び始め、くびれが出てくる。やが て、触手がポリプに吸収されて、くびれが皿のように一枚一枚でき てくる。 ・エフィラ・・・・・・・・・・・左右に揺れ始めて、上から順に遊離していく。 ・メタフィラ・・・・・・・・・・エフィラからクラゲへ成長する中間のもの。 ・成体・・・・・・・・・・・・・オスとメス、それぞれがクラゲ成体になると受精がおこなわれる。 |
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