クラゲの話 §1〜§8

§3.ヒドロ虫綱のクラゲ

■着生性のポリプ型と、浮遊性のクラゲ型のどちらが主なのかは、種類によって違うようです。ポリプ型が優勢なのは、
ヒドロポリプ類で、普通、岩石や海草に付着して 群体を作っていて、その形は芝生状だったり樹状だったりします。
個々のポリプには口があり、触手で甲殻類の幼生や幼魚などのエサを捕らえて食べるようです。

・カイウミヒドラ・ハネウミヒドラ・オオタマウミヒドラ などがそうで、退化したクラゲを浮遊さ
  せますが、生殖だけが役目のようで、短命です。


また、ひとつの群体(ポリプ同士が連結して1つのユニットをつくる体制))の中に、役割を分担させているものがあり、餌・生殖・防御など、それぞれのポリプが違う働きをするそうです。

ニンギョウヒドラ↓が面白いです。
                         ニンギョウヒドラ(エダクダクラゲ)

ニンギョウヒドラは、名前の通り、ヒトの形をしています。わたしも、初めて見たときは、人が手を振りかざしているようで、なんだか不気味に見えました。(^^;

釣のエサになるという?エラコ(環形動物・多毛類)の棲管の先端に、このニンギョウヒドラは付着してる・・・というか、エラコの棲管上でしか生きられないようです。

多くの固体が集まった群体で、根っこでつながっています。

人間に似た栄養ポリプは約1_で、先端に口が開いていて、触手で捕まえたプランクトンなどを食べます。
生殖ポリプは、触手も口もなくて、先端には刺胞があり、防御の役目もしています。

ポリプの中央に数個のクラゲの芽をつけてクラゲに成長させ、浮遊させます。エダクダクラゲがそうで、傘の直径は2aくらい。このクラゲは、成長するにつれ放射管が枝分かれして、最終的には100本までなり、同じ数の触手をつけます。そして、有性生殖で卵を受精させます。

他の動物がいないと生きられない種は、ヒドロ虫にはけっこういるそうです。

    カミクラゲ
クラゲ型優性なヒドロクラゲ類は、傘の縁に張り出した薄い縁膜を持つ小型のクラゲ類で、数ミリから数センチ。非常に小さいけれど、繊細でガラス細工のように美しいクラゲです。
 小さなヒドロポリプが、小さなクラゲを浮遊させます。 ヒドロクラゲは、傘の中央
平山 博文 撮影  部から口柄が垂れ下がり、その先端に口が開いています。腔腸は口から口柄基
          部の胃腔へと続き、さらにそこから通常4本の放射管を傘の内側表面に沿ってのばし、傘縁をめぐる環状管に連絡しています。

・ハナガサクラゲ・エダアシクラゲ・ハナアカリクラゲ・コモチカギノテクラゲ
・カミクラゲ・カギノテクラゲ・オワンクラゲ・ギヤマンクラゲ・サラクラゲなど

管クラゲ類は群体の構成が複雑で、エサを食べる栄養体はポリプ型で、遊泳するための
  詠鐘や生殖体はクラゲです。

§4.鉢虫綱のクラゲ
■鉢虫綱のクラゲは、ヒドロ虫綱と比べて大型で肉質感があります。
代表として、ミズクラゲ、食べられるのは、エチゼンクラゲ・ビゼンクラゲ。

胃腔内に胃糸を持ち、縁膜がないことで、ヒドロクラゲと区別されます。ポリプ世代は、ふつう小型で目立ちません。世界に200種余りが知られているようです。

・ミズクラゲ・ムラサキクラゲ・タコクラ・サカサクラゲ・ユウレイクラゲ・オキクラゲ・ヤナギクラゲ・ビゼンクラゲ・スナイロクラゲ・エチゼンクラゲ・エビクラゲ・アカクラゲなど
十文字クラゲ
  鉢クラゲ類は、浮遊生活のクラゲと付着生活のポリプとで世代交代をします。
  しかし、十文字クラゲは、海草や海草の上で固定生活をしています。
  海草に付着する柄がポリプで、傘がクラゲです。口を下のしてぶら下がって
  います。プラヌラ幼生を出しますが、すぐに付着してしまいます。
         見た感じは、クラゲには見えません。サキクラゲやジュウモンジクラゲは、まさ
に 十文字の形です。触手の先は刺胞のつまった小球になっていて、これでエサをとり丸呑みします。数センチの小さなクラゲですが、甲殻類や自分のからだより大きなイトミミズなどを食べている写真をみると、う〜ん、クラゲ。

・サキクラゲ・ジュウモンジクラゲ・ヒガサクラゲ・アサガオクラゲなど


§5.箱虫綱のクラゲ
■やや深い箱型の傘をしています。傘の縁には4群の触手があり、擬縁があ
  るのでヒドロクラゲのようだが、胃糸を持つことから鉢クラゲに近いとされて
  います。
  箱虫綱のクラゲは、ハブクラゲやアンドンクラゲなど、かなり毒が強いので
  危険なんですが、からだは大きくても傘の高さが10cmと小さいし、第一無
  色透明なので見つけにくい(T_T)。おまけに遊泳力もあるそうなので、海で
アンドンクラゲM.K  遭遇しないことを祈るばかりです。

§6.有櫛動物門のクラゲ

■刺胞動物のクラゲと違って、刺胞を持っていない。光が当たると、虹色にピカピカ光って綺
  麗です。この光る部分は櫛板で繊毛が集まった透明に板状のものです。このま繊毛を使っ
  て泳いでいます。粘着細胞でエサを捕まえます。ウリクラゲは、他のクラゲを丸呑みしたり、
  共食いしたりもします。

 ・フウセンクラゲ・カブトクラゲ・オビクラゲ・ウリクラゲなど。


        




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