植物の目次へ戻る


 香 る 植 物

マツカゼソウ (松風草)

ミカン科の多年草。

山地に生え、高さ約六〇センチ。葉は倒卵形の小葉からなる羽状複葉で、独特の香りがある。
秋、白い小花を円錐状につける。

         

26種ぐらいある日本のミカン科の仲間は殆どが樹木であり、わずかにこのマツカゼソウだけが草本ということだ。
        

図鑑で見た時から、実物を見たいと思った植物だった。
 風が吹くと心地よい葉音が聞こえてきそう。葉の大小の重なり具合も、まあるい形も、薄くて平べったい軽やかさも、爽やかで涼しげな印象に繋がる。
 葉にはスースーとした揮発性の独特の香りがあり、ミカンの香りとは程遠い。肩凝りがなおりそうな香りかなー・・・(^-^;


 ド ク ダ ミ

ドクダミ科の多年草。十薬(じゆうやく)

         

日陰の湿地に生え、高さ15〜35cm。
全体に悪臭がある。葉は広卵形。夏、淡黄色の小花を穂状につけ、その基部に白い苞(ほう)が十字形につき、花びらのように見える。整腸・解毒・利尿などの民間薬として用いる。
       

 香りの花といっても、心地よい香りとは言いがたいものもある。このドクダミには青臭い嫌臭があるので、こんなに花は愛らしいのに、部屋に飾る気にはならない。
 しかし、この香りの成分が、大切な役割をしているのだ。人間が出現するよりはるか昔から、抗菌・抗カビ物質を作り出して、その身を守っていたという。
 見た目にはハート型の葉もかわいいし、またその濃い緑に映えて白い花が美しいけれど、たくましく、あっという間にどんどん増えていく。花の可憐さとは別に、生命とは実に逞しいものだと、最近つくづく感じる。


 ニオイスミレ(スィートバイオレット)

スミレ科スミレ属 ヨーロッパ・北アフリカ・西アジア原産

スミレ科は世界中に16〜17属850種ほどあり、その内、
見慣れているスミレの仲間のスミレ属は400〜450種ほど
日本ではスミレ属だけが確認されており、56種の基本種、
亜種、変種、品種まで含めると300種類近くあるそうです。

    ---南九州のスミレ より

 普通に道端で見かけるスミレやタチツボスミレには香りがない。もちろん香りがなくても、その愛らしい姿や、密やかなスミレ色に心惹かれずにはいられない。
 4月生まれなので余計スミレには愛着がある。
 しかし、この前、このニオイスミレを見つけたときは、地べたに這いつくばって香りを楽しんだ。(笑)
甘くて、スパイシーで、華やかな香りは、幸せ気分にしてくれる。園芸種としても売られているので、家庭でも楽しむことはできる。
 スミレは食べられる植物だし、ニオイスミレの花はよく角砂糖を飾って祝い品として売られているけれど・・・このニオイスミレは有毒であると毒草辞典には書いてある。食べることばかり考えないで、その美しい花を愛でなさいということ・・・かな。

上に戻る
ノイバラ 【野薔薇・野茨】


バラ科の落葉小低木。

原野や河岸に自生し、やや蔓(つる)状で、茎に鋭いとげがある。葉は楕円形の小葉からなる羽状複葉。

初夏、香りのある白色や淡紅色の五弁花が咲く。

実は赤く熟し、漢方で営実(えいじつ)といい瀉下(しやか)・利尿薬に用いられる。のばら。
うばら。いばら

日本のノバラの代表的な種であるらしい。
山すそや野原など、割りと見かけることが多い。
なんといっても、この大好きなバラの香りが、自生している花からのものだというこが嬉しい。
赤い実も、たわわになっているけれど、近くでみるとブローチにしたくなるくらいに、かわいらしい。

華やかな薔薇の花よりも、こうした自然のままの花の方が好き。

子供の頃に、美しくもトゲがあるノバラという植物に興味を持った。どんなに魅力があっても、そう簡単に手出しはできないのだよという植物の知恵? 工夫ぶりに関心するばかりである。
この花に触れる度に手に擦り傷を作りながらも、けして恨むことはなかった。




ツバキ  ( 椿 )

ツバキ科の常緑高木。

本州以南に自生するが、関東以北では海岸地帯に点在し、ヤブツバキともいう。高さ三〜七メートル。葉は楕円形で厚く、つやがある。春、赤い花をつける。花びらは五枚あり下部が合着し、多数の雄しべも基部が合着している。果実は球形で、秋に熟すと厚い果皮が裂けて黒い種子が現れ、種子から椿油をとる。

葉のツヤは、クチクラと呼ぶ一種のワックス層があり、冬の寒さや乾燥に耐える。
ワビスケなど多くの品種があり庭木としても重用される。ユキツバキ・トウツバキとの交雑も行われ、白・桃色などの花もある。最近では、黄色いツバキも生まれている。

ツバキには香りがない! 
 
早春の頃、ひときわ鮮やかに赤い花を咲かせるこの花は、まだ寒い時期に咲くことを選んだがゆえの赤であり、無香なのだ。
 まだ虫が飛ばないこの時期には、お腹を空かせた鳥達がいる。その鳥に受粉してもらおうと、鳥が強く感受する赤を身につけ、匂いには鈍感なので香りは捨てたのだ。植物は、それぞれに様々な工夫を凝らして、力強く生きている。



上に戻る

植物の目次へ戻る

      

樹木の四季
http://homepage1.nifty.com/s-ozeki/



SEO [PR]  ローン比較 再就職支援 バレンタイン 無料レンタルサーバー SEO