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    したたかに しなやかに〜
 雑草賛歌 



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・ハコベ
・スミレ
・カラスのエンドウ

・イチゴ
ツユクサ
・ガクアジサイ
製作中 製作中 製作中


初夏の野草


■ ツ ユ ク サ
つゆくさ 【露草】
ツユクサ科の一年草。道端に生え、高さ一五〜五〇センチ。葉は長卵形で、基部は鞘(さや)となって茎を囲む。夏、二つ折りの苞(ほう)に包まれた青い花をつける。花びらは三枚あるが、一枚は小さい。古くは花の汁を摺(す)り染めに使用。ぼうしばな。かまつか。あおばな。あいばな。つきくさ。うつしぐさ。ー大辞泉より


この青の色はどうだろう!
ツユクサの花びらを背景にしてみたが、とても贅沢な気分になる。(*^_^*) 空の青、海の青、自然には青い色を占める割合が多いというのに、それでもこの青という色には魅了されてしまう。
◎ツユクサについての解説は、鮮明な画像付きで詳しく書かれてあるサイトがありますので、ぜひご覧になってみてください。この花の青い色に目を止めることはあっても、やはりただの雑草としてしか認識されないこが多いツユクサが、賢く逞しく生き抜く術を獲得しているかがわかり、命を持つものに上下などないのだなと痛感させられます。

 ※ツユクサの詳しい解説があり画像も鮮明なサイト 「石川の植物」

■ ガ ク ア ジ サ イ
がくあじさい 【額紫陽花】
ユキノシタ科の落葉低木。暖地の海岸近くに自生。葉は卵形。夏、枝先に花が集まって咲く。紫色または白色の萼(がく)からなる装飾花に囲まれて、中央に多数小さい両性花があり、両性花は結実する。アジサイの原種。庭木とされる。ー大辞泉より


青の美しさを競うなら、ツユクサの青だと思うのだが、梅雨時の灰色の空の下で見るアジサイの青は、地上に空を再現したようで、なんとも言えずホッとする、安らぎの青。貴重な青だ。こちらは、アジサイの中で一番好きな水色の花びらを背景にしてみた。(*^_^*)

◎アジサイは、日本原産の植物というのが嬉しい。ヤマアジサイ、エゾアジサイ、ガクアジサイは、日本で自生する種。野生種のアジサイの、なんとも言えず楚々とした美しさとかわいらしさに心惹かれます。

ガクアジサイは18世紀末にイギリスに伝えられヨーロッパで品種改良されて西洋アジサイとなったのだそうで、今、家庭に植えられている園芸種は逆輸入されたものなんだそうです。それらは、とても彩り鮮やかなのに、少しも毒々しい派手さがなく、むしろ、しっとりとした趣のある花であるのは、もとが日本原産だからでしょうか?(*^_^*)

うっとうしい梅雨時に、こんな虹色の競演が地上で見られるなら、梅雨もなかなか乙なものだと思えてきます。それにしても、最近はアジサイの種類のなんと多いことか! どれもそれぞれに美しいけれど、どうやら、アジサイは品種改良が盛んでブームになっているみたいですね。

          

◎アジサイの花(装飾花)色は、土が酸性だと青色系、アルカリ性だと赤色系になると言われていますが、花に含まれている色素「アントシアニン」が、条件によって赤くなったり青くなったりするようです。アジサイの花色が変化することから、移ろいやすい心をイメージしてしまうこともあるようですが、やはり花色の不思議を楽しみたいですね。

【アジサイの色】
アジサイの色素本体は、アントシアニン系のデルフィニジン3-グルコシド。
アジサイの青は、この
アントシアニン(デルフィニジン3-グルコシド)、助色素(発色を助ける物質・キナ酸の5位エステル類2種と3位エステル類1種)、それにアルミニウムが関係していると言われている。

一般にアルミニウムが少ないと赤色系多いと青色系になるとされることから、日本で青いアジサイが多いのは、土壌が酸性のために、土中のアルミニウムが溶け出して、根からアルミニウムイオンを吸収するためであろう。中性・アルカリ性土壌では、アルミニウムが溶け出しにくいので赤色になる。
ただ、助色素との関係があるので、結論は単純ではない。

名古屋大学の近藤忠雄氏、吉本久美氏の研究によると、「アジサイの青色は、溶液中でしか存在し得ない弱い分子間相互作用でできた
アルミニウム錯体によるもので、pHや共存物質の僅かな構造の違で影響を受け、ファジーに色が変わるのが特徴である。」とされている。

◎詳しくはこちら↓
近藤忠雄、吉田久美「アサガオやアジサイの色はなぜ変わるのか?」

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