クラゲの話 §1〜§8


§7.クラゲの毒

■クラゲのイメージに、「刺す」ということがあります。日本で、この悪いイメージの原因となる主なクラゲは、カツオノエボシ・カギノテクラゲ・アンドンクラゲ・ハブクラゲ・ボウズニラ・アマクサクラゲなどのようです。
クラゲの毒は、スズメバチで有名になった「アナフィラキシー」という反応が出るそうなので、ホント恐いです。
刺胞毒には、皮膚を壊死させるもの、呼吸中枢などの神経系に作用するもの、溶血性致死毒などがあり、オーストラリア沿岸にすむハブクラゲの仲間に刺されると、数分で死んでしまうことがあるようです。
海水浴場で問題になるのは、カツオノエボシやアンドンクラゲです。
カツオノエボシの毒はアルカロイド系の神経毒で呼吸困難をおこすものです。

■刺胞
クラゲは、たくさんの刺胞を触手や傘に持っていますが、この刺胞、なんと1個の細胞が針と糸と毒をもち、獲物に反応して、しまっておいた毒針を相手に発射するというのだから驚きです。しかも、発射してなくなった分は、また作られるのだそうです。
そして、クラゲは、脳を持たない生物ということですが、体全体で脳の役目をしているようです。エサが豊富にある飼育下だと、刺胞の数もセーブされてくるらしいですが、これって、人間でいえば怠けることも知っている・悪知恵が働くということでは・・・ちょっと違うか、やっぱり(^^;


§8.クラゲとは

◆クラゲは、90%が水分で残りは溶解性蛋白質 
・・・つまり溶けてなくなるってこと?

◆クラゲは、脳はないが、からだ全体が脳みそである 
・・・すごくよくわかる

◆クラゲは、内湾に多いが、外洋でも深海でも熱帯でも極地の海にもいる
 ・・・凄い!

◆クラゲは、泳ぐのではなく浮遊しているのである
・・・ウンウン気持ち良さそうにポワンポワンとしている〜♪

◆クラゲは、人間が触ると火傷してしまう 
・・・触っちゃ駄目なのね

◆クラゲは、日焼けする
 ・・・あらっ、まぁ

◆クラゲは、花である 
・・・生殖のためにクラゲとなる。植物の花も生殖器官ですよね

◆クラゲは、神秘である
 ・・・不思議の国のクラゲ

◆クラゲは、ポリプとクラゲ、どちらが原始的かはわからない
・・・世代交代をしている。どちらが先かは謎
cacao−クラゲの研究を長年続けられておられる柿沼先生の大ファンです。
「クラゲの正体」という本を読んで大ファンになりました。

柿沼先生のお話は、もちろん先生のクラゲなどの研究による、サイエンスを極めて
こられた方のお話なのですが、なぜか読んでいるうちに、ゆらゆらと悠久の海に
抱かれているような気分がしてくるのです。

科学と哲学、科学と芸術・科学と文学、今まではかけ離れた分野と思っていたものが、
矛盾なく上手くブレンドされていて、とても素敵な方だなーと・・・・憧れちゃいます。

クラゲギャラリー
オール写真−平山 博文氏  jfish official site
アカクラゲ 旗口クラゲ目
カミクラゲ 花クラゲ目
タコクラゲ 根口クラゲ目


参考文献
クラゲガイドブック 並河 洋
磯山 勇 写真
ティビーエス・プリタニカ
クラゲの正体 坂田 明 晶文社
クラゲ その魅力と飼い方 岩間靖典著
江ノ島水族館監修
誠文堂新光社
日本動物大百科 平凡社
動物達の地球 朝日新聞社








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