オーロラ  

第一章  オーロラの舞う街 ――イエローナイフ旅行記――       

4.カナダ体験ツアー   1月23日

 きのう買ったイエローナイフの自然を写した絵葉書を家族宛に書いて、朝一番で郵便局に出しに行った。窓口では、上品で笑顔の素敵な女性が応対してくれた。ひとりでオーロラを見に行く私を「お母さんの夢だもんね、気をつけて行ってらっしゃい」と快く見送ってくれた優しい家族のもとに、この日に出した絵葉書は無事に届いていた。
 時差ぼけと昨夜の興奮もあるのだろうが、コチラへ着てからボーとして頭が重たい。深呼吸して気合をいれた。今日は、ツアーの何人かで、カナダ体験ツアーのアトラクションを予約している。

      
黒熊の毛皮               カリブの頭             カリブの角         ジャコウ牛の頭蓋骨

 迎えのバスに乗り、郊外のキャビンに到着。中には、熊の毛皮やカリブー(北米トナカイ)の頭部がはく製にして飾ってあった。先住民ガイドによる、彼らの自然と密着した生活の様子の解説を聞き始めた頃から、意識がなくなっていった。単に眠くなっただけだが、よく立っていられたもんだという有様だった。朝の通勤電車の中で、つり革につかまったまま寝ていたのが役に立った?(^^;

 外に出ると、さすがに冷たさで目が覚めた。
凍った湖の上は、雪が積もっていた。雪の上を歩くならこれだ! 先住民の人たちが使っているかんじき。かなりの優れものである事は、実際に歩いてみるとよくわかる。
 きのうのグレートスレブ湖では、雪の上を歩くというより、スボスボと雪中に足をつっこんでいたという感じだったが、かんじきを履くと違った。雪の上を沈むことなく、実にうまく進むことができるのだ。滑らせるのではなくて歩いているのだが、かんじきは軽くて足を運ぶことに疲れない。
 凍った湖上を歩いたり、かまくらに入ったりして、北国をたくさん味わった。何度も言うが、南国宮崎人の私たちには、雪イコール憧れなのだ、雪と戯れる事は楽しい。
 次は、アザラシの毛皮を使って、雪の斜面を滑り降りる体験をした。斜面は、滑り台のように作ってあった。気軽に挑戦したのだが、これがかなりのスピードがでるのだ、雪煙を巻き上げながらゾリジャガ☆*∀! と滑っていく(笑)、これは遊びというより冒険?(笑) 面白かった。

     アザラシの毛皮でスライディグした記念      優れもののカンジキ            マシュマロ焼き

 マシュマロ焼きが美味しくてたくさん食べた。こんがりと焼けた表面をツルンと剥いて食べるのだが、香ばしく焼けたマシュマロは、お伽の国のお菓子のよう。そして、寒い中での焚き火というのは、どうしてこんなに嬉しくて、素敵なんだろう。こんなシンプルなことが、実は贅沢で、一番幸せなことなんだとつくづく思った。
「キャビンに入って、温かいココアを飲んでください」と、ガイドさんからお誘いがあったときには、マシュマロを食べ過ぎて甘いものはギブアップになっていたことに、少し後悔した。(笑)

 この日、別行動の犬ゾリのアトラクションに挑戦した人たちの話を後で聞かせてもらったが、あまり笑いすぎて苦しくなる程だった。犬ゾリの手綱を握る緊張感と、転がり落ちてしまうので難しいという話だったが、今思い出しても可笑しくなる。残念ながら私の表現力では話を再現して書く事ができない。

(おまけ)
 ホテルの中のことは、なぜかあまり覚えていない。着替えている途中のかっこうのまま、ベッドに身体半分乗せて寝ていた事や、メンバーさんの部屋で宴会があるので行こうと思いながらも寝ていたことや、洗濯したり片付けをしようと思いながらも寝てしまっていたりで・・・つまり、寝てばかりいた。(^^;

 街中のことは、もうちょっと覚えている。そうそう、昼食を食べにイタリアンレストランへ出かけた。日本人向けのメニューだと思うが、喫茶店で食べるのと似たスパゲティーナポリタンがあった。デザートのケーキは、大きい&あま〜い。レストランを経営しているご夫婦(だと思う?)が、美男美女の素敵なカップルだったのがよかった。

 ここはダイヤが採れるところだし、記念に顕微鏡サイズに白熊がレーザー彫りされているというダイヤモンドを購入しよう・・・とは思わなかった。なぜか、宝石貴金属類に全く興味がない。北極海の微生物のサンプルがあれば、それは欲しいと思うのだが。
 しかし、娘は大の光物好きなので、「買ってきてくれればよかったのに」と口を尖らせた、ごめんね。(^^;
 今度は子供達にもオーロラを見せてやりたい。でも、ダイヤは自分で買ってね。

  







                     

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